田舎でも成功できる土地の活用例10選|活用を始める手順や注意点も解説
掲載日 : 2023年1月11日
こんにちは。TOSEIライターチームです。
使っていない土地を利用して、収益を生み出すことを土地活用と言います。田舎の土地を相続したものの、活用法でお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
立地が重要なアパートやマンションの経営は、田舎での土地活用には向いていないという意見もありますが、実際はどうなのでしょう。
本記事では、田舎における土地活用事例のメリットや注意点について解説します。田舎での土地活用例として参考にしてください。
この記事でわかること
・田舎の土地を活用しながら、地域の賑わいや発展に結びつけるにはさまざまな方法がある
・コインランドリーの経営や太陽光発電は、田舎の土地活用のなかで比較的成功しやすい事例
目次
田舎の土地活用は難しいと言われる理由
一般的に、都会に比べると田舎の土地は活用しにくいと言われています。その理由を解説します。
ニーズがあまりない
人口が少ない地域では、土地活用のニーズは多くないかもしれません。交通の便が発達しておらず、周囲に施設も少ないため集客しにくいためです。
田舎での土地活用を考える際は限られた人口のなかで、どのようなニーズがあるかを見極めることが、とても重要です。
法律で規制されているケースがある
田舎では法律で用途を規制されている土地が少なくないため、活用が難しい場合があります。
代表的なのが都市計画法で規制されている「市街化調整区域」です。市街化調整区域に該当するエリアでは、許可がなければ建築や改築、建て替えが行えません。
「農地法」の規制にも注意が必要です。土地の用途(地目)を農地以外の宅地などに変更する場合は、農業委員会の許可を得なくてはなりません。
規制がある土地でも、実践可能な活用方法はあります。まずは自分の土地に、どのような規制が適用されているのかを知るのが重要です。
整備や整地にコストがかかる
田舎の土地は傾斜があったり、地盤がゆるかったり形質がよくない場所も少なくありません。
土地を活用する前は、整備や整地が必要な場合もあります。田舎の土地は広大なケースが多いため、整地のコストが膨らむ可能性もあるでしょう。
宅地造成等規制法で規制されている土地を造成するには、許可が必要です。融資が通りにくい場合もあるため、土地の形質について知っておきましょう。
田舎の土地活用で得られるメリット
田舎での土地活用には難しい面がある一方、以下のような利点もあります。
収益を固定資産税などに充てられる
田舎の土地も、所有しているだけで固定資産税がかかります。人通りの少ない土地の場合は、不法投棄の防止や除草などの維持管理に手間や費用がかかる可能性が高いでしょう。
田舎ならではの土地活用がうまくいけば、収益を固定資産税の支払いや維持管理費に充てられます。
地域貢献につながる
使用されていない土地を活用することで、地域貢献につながるかもしれません。
アパートやマンションを建築すれば人口の流入が見込め、ドラッグストアやコンビニの出店によって地域経済が活発になる可能性もあります。
人口の少ない地域に人を集めるきっかけとなり、住民の利便性も向上するでしょう。土地の価値が上がる可能性も期待できます。
田舎でも成功できる土地の活用例10選
田舎でも成功しやすい土地活用について、具体的な10例を紹介します。
1. コインランドリー経営
コインランドリーの経営は都市部のほうが有利なイメージが強いかもしれませんが、田舎での経営にもメリットがあります。田舎では土地が安いため、初期費用を抑えて開業できる可能性が高いのです。
競合店が少ない場合は、集客しやすいでしょう。
コインランドリーでは、毛布やふとんの洗濯が可能です。車社会の田舎では、かさばるふとん類もマイカーで簡単に運べるため利用客が見込めます。洗濯物を外に干せない雨の日には、大型乾燥機の需要もあります。
運営にかかるランニングコストがほかの土地活用に比べて安い点も、コインランドリー経営のメリットです。
2. アパート経営
田舎でのアパート経営は、借りる人があまり多くないため集客しにくいと考えられがちです。
しかし田舎では、外国人向けアパートの経営で成功した事例もあります。成功のポイントは、外国人労働者を多数雇用している企業の近くに建てたことです。
製造業や農業、介護の分野で増えている外国人労働者と、雇用企業の双方に「住みやすいアパート」だと認知されることで、継続利用や借り上げにつながるでしょう。
3. 太陽光発電
人口の少ない田舎で、集客の必要がない太陽光発電で成功した事例があります。
太陽光発電は、広くて日当たりがいい土地に適している活用法です。ほかに遮るものがない広大な田舎の土地だからこそ、太陽光発電には向いていると考えられます。
太陽光発電で土地活用を行う際にはメンテナンス費用や売電価格を考慮し、収益計画を立てたうえで検討しましょう。
4. 駐車場経営
田舎でも人口が増えている地域や大きなショッピングモールの近くであれば、駐車場経営も視野に入れるといいでしょう。
大規模な工場が近くにある土地も、駐車場経営に適しています。
駐車場経営は、ほかの土地活用方法に比べて初期費用が低いためローリスクと言えます。
駅や観光地の近くは滞在時間が限られるため、時間貸しの駐車場に適しています。大きな会社の近くや住宅地は、月極が適しているでしょう。
5. サ高住経営
サ高住とは、サービス付き高齢者向け住宅です。
日本では少子高齢化が進んでいるため、介護系施設の需要が高くなっています。田舎では都市部よりも高齢化率が高い傾向にあるため、さらに需要が見込めるでしょう。
サ高住経営用に建物の新築や改修を行うと、国から建設費の補助を受けられます。固定資産税や不動産取得税の減額対象になる場合もあるのが、サ高住経営のメリットです。
自身がオーナーになるほか、介護事業者への賃貸経営も可能です。
6. コンビニやドラッグストア経営
周囲にスーパーがない地域では、コンビニやドラッグストアなどの店舗経営で収益が見込め、地域の利便性向上にもつながります。
大きな道路に面しているロードサイドの店舗は、集客がしやすく成功事例も多いようです。
コンビニやドラッグストアの店舗を建設する際は、テナントから金利なしの建設協力金を借り入れできる場合もあります。融資を行ったテナントに店舗が貸し出される仕組みで、オーナーにとっては初期費用やリスクを軽減できます。その結果、賃料収入が安定的かつ継続的に得られるかもしれません。
7. トランクルーム経営
都市部までの距離がある程度近ければ、トランクルーム経営での成功も可能性があります。
立地がよくない場合は賃料を安くしたり、大型のトランクルームを設置したりする工夫で成功しやすくなるでしょう。
トランクルームは維持費が少なく、土地の整備にもそれほど手間と費用がかからない点がメリットです。
ただしトランクルームは、第一種低層・第二種低層などの住居専用地域には建てられないため、土地の用途地域を確認する必要があります。
8. 資材置き場
地元の土木業者と交渉し、田舎の土地を資材置き場として提供する事例もあります。
最低限の整備がされている土地であれば、改めて整地する必要がなく、そのまま貸し出せる点がメリットです。初期費用をかけずに土地活用ができるため、魅力的な方法だと言えるでしょう。
利用してくれそうな土木業者が近くにあれば、交渉してみるといいかもしれません。
9. 貸し農園・市民農園経営
もともと農地だった土地は、貸し農園や市民農園としての運営が可能です。自身で運営するほか、NPO法人や民間企業に委託する方法があります。
観光農園にすることで都市部からの集客が期待でき、地域貢献にもつながるでしょう。
農地だった場所を宅地や駐車場にする場合は、農業委員会へ転用申請が必要です。農業振興地域内の農地は転用が原則できないため、
農地中間管理機構の利用も有効な手段となります。
10. キャンプ場経営
昨今はアウトドア需要が高まっているため、土地活用としてキャンプ場経営を行うケースも増えています。
温泉や海、川、観光地に近い場所であれば集客がしやすいため、土地活用に適しています。山の近くなど特殊な形状の土地でも、地形をそのまま活かせる点がメリットです。
ソロキャンプやファミリー層向けのキャンプ場にするほか、施設を整えてグランピング場にしても集客しやすいでしょう。
田舎の土地活用を始める手順
田舎の土地活用は専門家に相談しながら、正しい手順で進めるのが成功への近道です。以下の手順に沿って進めましょう。
ステップ1:土地活用に詳しい専門業者に相談する
田舎で土地活用を進める場合は、専門業者に相談しましょう。地域性や土地の特性に合った土地活用を提案してもらえます。
建築会社や不動産会社で、土地活用のプランを考えてくれますので相談してみてください。
土地によってさまざまな規制があるため、専門的な知識を持つプロに相談するのがベストです。
ステップ2:収益性が見込めるか市場調査する
検討している土地活用の方法で収益が見込めるのか、市場調査を行わなくてはなりません。
事業として成り立つかを見極めるために、現地での調査も必要です。調査結果を踏まえたうえで、最適な土地活用の方法を判断しましょう。
ステップ3:土地活用の方法に合った会社と契約する
実際に取り掛かる土地活用に合致する会社を選定したら、契約を行います。
機材が必要であれば、購入します。機材はリース契約ができる会社もあります。予算を考慮したうえで決定しましょう。
ステップ4:施工開始する
費用を支払い、施工開始となります。施工期間は土地活用の用途によって、まちまちです。
駐車場経営など、あまり施工に時間のかからない土地活用もあれば、サ高住施設など年単位で時間がかかる活用法もあります。
補助金の手続きを含め、施工期間も考慮したうえで計画を進めましょう。
田舎の土地活用を行う場合の注意点
田舎で土地活用を行う際に注意すべき点は、以下の2つです。
地域性に沿った土地活用を考える
一口に「田舎」と言っても、気候や文化など地域性はさまざまです。地域に合ったニーズを見極めることが重要です。立地や地域性を活かした土地活用を考えることで、ニーズを捉えやすく収益性が高められるためです。
地域の魅力を伝えられる土地活用ができれば、地域活性化も期待できるでしょう。
田舎のなかでも人口が多いエリアであれば、コインランドリーやコンビニを経営することで活性化につながるかもしれません。
一方、人口が少ない過疎地域であればキャンプ場や、貸し農園に活用することで観光客を呼び込める可能性があります。田舎の空き地であれば、太陽光発電に活用するのもいいでしょう。
補助金の対象になるか確認する
土地活用を行う際には、補助金が出る場合もあります。
サ高住用施設の新築や改修は、国からの補助金支給の対象です。また空き家を解体して土地活用する場合は、自治体の解体撤去費助成の対象になります。
補助金の有無は自治体によります。申請期限もありますので事前に確認しておきましょう。
まとめ
田舎の土地活用事例10選を紹介しました。田舎の土地を活用しながら、地域の賑わいや発展に結びつけるにはさまざまな方法があります。
コインランドリーの経営や太陽光発電は、田舎の土地活用のなかで比較的成功しやすい事例でしょう。
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※当記事の内容は、時勢に合わせた情報を元に編集しておりますが、時間の経過により情報が古くなる場合がございますのでご了承ください。
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