起業の成功事例を紹介!
共通点や失敗の原因・準備するポイントも解説
掲載日 : 2023年1月31日
こんにちは。TOSEIライターチームです。
起業を成功させるためにはどんな視点からビジネスを始めればよいのか、どういったアイデアなら成功しやすいのか知りたい方もいるのではないでしょうか。
新しい発想だけでなく、既存のビジネスをかけ合わせて成功している事業もあることから、成功事例をもとにビジネスアイデアを考えることもおすすめです。
この記事では起業の成功事例や共通点、失敗で陥りやすい注意点・成功のための準備について解説します。ビジネスで成功するために、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
・成功する事業は社会や地域のニーズからビジネスアイデアを捉え、経験やノウハウなどを経営に生かしている
目次
【テーマ別】起業の成功事例11選
起業の成功事例を、ネット事業・地方事業・スモールスタート事業の3つに分けて解説します。
ネット事業の起業に関する成功事例4選
インターネットを活用した事業は近年、多くの成功事例が生み出されています。パソコンがあれば起業できる点や開業資金がそれほどかからない点が魅力です。ここでは、ネット事業の起業に関する成功事例を4つ紹介します。
1. BtoB向け通販事業
新しい流通モデルを確立したBtoB(企業間取引)向け事務用品の通販事業の成功事例です。
事務用品の業界には従来、一次卸や二次卸などの複雑な流通経路や取引慣行がありました。これらをカットして効率的な流通モデルを築き上げることで、事業会社が受注から発送までを一手に引き受け、販売店は新規顧客の開拓や代金の回収に集中できるために、Win-Winの関係が成立しています。
2. オウンドメディア事業
コピーライターの事務所が運営するオウンドメディア(自社保有のメディア)では、購読料や広告収入に頼らず、物販で年間売上57億円(2022年8月現在)を記録しています。手帳や土鍋・衣服など、自社がプロデュースしたさまざまなジャンルの商品をヒットさせてきました。その要因は「売ろう」とするスタンスではなく、商品に関するストーリーを丁寧に説明することによって、読者が深く共感し購入につながるためと考えられます。
3. アパレル事業
アパレル販売で他店と差別化を図るために、実店舗のスタッフによるオンライン接客システムを導入したある企業では、EC(ネット通販)売上が2.2倍に拡大しました。
接客システムを通じて、商品画像はもちろんテキストでもサイズ感や素材感などを発信したことがユーザーからの信頼獲得につながったと言えるでしょう。また、接客の結果によってスタッフが適切に評価されるため、モチベーションアップや売上増にもつながっています。
4. 食品販売事業
職人が作った醤油を販売するネットショップを立ち上げた企業では、一般の人が違いを捉えづらい醤油の特徴を伝えるために商品ごとに職人と蔵元の思いを伝えるオリジナルのコンテンツを掲載しています。さらに料理名からぴったりの醤油を選べる販売企画が、増収のきっかけになりました。ウェブサイトで紹介するだけではなく、全国の百貨店やショッピングモールなど実店舗への卸売りを強化したことも認知度アップにつながり、安定的な販売の増加を実現したよい例です。
地方事業の起業に関する成功事例4選
IT環境の成熟や在宅ワークの推進などによって、地方での起業も容易になってきました。
ここでは地方における企業の成功事例を4選解説します。
1. 衣服生産のプラットフォーム事業
衣服生産のプラットフォームを提供して成功した企業です。
仕事を探している地方の縫製工場や職人と、ニーズ元の個人や企業をマッチングさせます。持続可能な社会を目指すために、生産から販売・配送に至るまでをクラウド化して精密な在庫管理を行い、大量廃棄を防いでいます。利益の最大化だけでなく、社会的共感も同時に得た事例と言えます。
2. 情報漏洩防止システム開発事業
昼休みにサーフィンを楽しめるというコンセプトで話題となった情報セキュリティ専門企業の成功事例です。
地方の海辺にオフィスを設けることで、自然豊かな環境で働くことを希望するエンジニアの採用に成功し、収益化につながりました。地域住民との交流も大切にし、阿波踊りへの参加や近隣住民へのIT講座などを通して、地域の活性化にも貢献しています。
3. 農業の六次産業化への取り組み事業
農業に企業経営の視点を取り入れ、農産物の生産・加工・販売を一貫して行うことにより、成功した事例です。
近隣農家の稲作の代行や餅・和菓子などの加工、卸・通販などの販売、レストランなどの直営店などを手掛けることで、総額11億円を売上げました。出身地などにこだわらない人物重視の採用を行い、さまざまな人材の育成や地域づくりに寄与しています。
4. Web制作事業
グルメ・イベントなど地元のさまざまな情報がチェックできるウェブサイトを運営している企業です。
イベント主催による地域企業と住民との橋渡し、求人情報の掲載による雇用創出、インターネットをあまり使わない読者に向けて紙媒体の発行など、地域密着型の経営に徹底し、地域振興に貢献しています。
スモールスタートの起業に関する成功事例3選
スモールスタートの起業とは、開業当初はサービスを小規模に提供し、徐々に大きく育てていく経営方法です。
ここでは成功事例を3つ取り上げます。
1. レシピ動画サイト事業
料理のレシピを1分動画にして、わかりやすく紹介した企業の成功事例です。
創業者は大学在学中に会社を立ち上げ、急成長させました。2017年8月アメリカの先発サービスを抜いてレシピ動画数で世界一となります。動画の再生数は月間で1億7000万回を記録し、2018年7月には大企業による90億円以上の買収が実現しました。
2. 祖父の子育て参画事業
育児に対する祖父のポテンシャルを活用するというアイデアをもとに起業した事例です。
ビジネスを立ち上げる前に大規模な対面調査を行い、祖父世代に対する孫育てに関するアンケートを、母や祖母のユーザーに実施してニーズを導き出しました。祖父が育児に参加しやすくなるための独自のプログラム開発や、全国の自治体などとも連携して普及活動を行っています。
3. 週末英会話サークル事業
週末起業に成功した英会話サークルの事例です。
代表は忙しい主婦業を行いつつ、比較的時間に余裕のある週末に自宅のスペースや地域の公共施設を使って英会話サークルを始めました。1,000人以上のユーザーが毎日アクセスするブログを運営しており、プロモーション効果も果たしています。
いきなり教室を借り上げるのではなく、自宅や自身の力が及ぶ範囲だけでスタートさせるため、万一失敗してもすぐに再生できるのがスモールスタートの魅力です。
起業に成功している事業の3つの共通点
業種やアイデアは異なりますが、起業に成功している事業には3つの共通点があります。
1. 社会のニーズをとらえている
成功している企業は社会のニーズを見極めて事業を展開しています。自分の好きなことを仕事にしようとしたり、いいアイデアを思いついたりしても、事前に必ず市場調査を行い、需要があるか、収益化が見込めるか検討しましょう。
既存のビジネスモデルで起業した場合も、需要のある新しいアイデアと組み合わせることで、競合店との差別化が期待できると考えられます。
2. 経験やノウハウを活かしている
起業する際には、ライバルとの差別化を図るために経験やスキルを活かすことが重要です。
これまでの仕事で得た知識や経験をもとに事業を起こすと成功しやすいと言えるでしょう。
好きなことや趣味に関しても知識は蓄積され、モチベーションも維持しやすいですが、あくまでも事業として収益化を目指せるかどうか考えることが大切です。
3. 人の困り事に着目している
人の困り事をヒントに事業を展開できるかもしれません。ビジネスの基本は、人ができない、したくない問題を解消することによって成り立っています。とくに困っている人を助けるビジネスモデルは、利用者のニーズがあることと、世間から共感されやすいため指示されやすいと言えるでしょう。
起業に失敗してしまう原因
開業したものの失敗してしまう代表的な原因を5つ解説します。
・売上の低迷
・多額の初期投資による運用コスト不足
・集客不足
・需要のないビジネスアイデアの採用
・熱意の持てない事業アイデアの選択
計画したほど商品が売れず売上が低迷しないように、事業計画の時点から入念にニーズの分析や売上予測を立てる必要があります。また、初期投資にコストをかけすぎると運用資金が不足することがあるため、財務状況などから経営状態のチェックを定期的に行い、堅実な経費管理をしましょう。
集客不足も経営を悪化させる要因のため、さまざまな集客方法を実施して見込み客や顧客を増やすことが大切です。それでも集客できない場合は、そもそもニーズの薄いビジネスをスタートしてしまった可能性もあります。逆にビジネスモデルが優れていても、経営者が熱意をもって取り組めない事業はうまくいかないケースも考えられるでしょう。
起業を成功させるために準備しておくこと
起業を成功させるためには、最低限の資金を用意することと、ビジネスとして成立するアイデアを考える必要があります。
最低限の資本金を用意しておく
起業の際に必要となる最低限の資金の目安は300万円と言われています。法律的には1円からでも会社を設立できますが、資本金が少なすぎると相手からの信用を得るのは難しいでしょう。金融機関のローン審査や新規事業との取引の際に、不利を被らないためにも資本金はある程度まとまった額の準備が重要です。
ビジネスとして成功するアイデアを考える
起業を成功させるにはアイデアが鍵になります。成功するアイデアを考えるヒントを5つ紹介します。
・不満・不便を解消する
・ターゲットを絞る
・既存ビジネスを足す・かけ合わせる
・趣味や好みを発展させる
・時代のニーズを読む
多くの人の悩みを改善・解消する商品やサービスに起業のチャンスがあるため、日常の困りごとに敏感になり、アイデアを見つけることが重要です。
特定のターゲットに限定することで、既存のビジネスと新しいアイデアの組み合わせから新たなビジネスモデルが生まれることもあります。ターゲットを女性に合わせた結果、コインランドリーとカフェを併設し競合店と差別化した成功事例もあります。
自分の好きなことをアイデアにして起業すると、熱量をもって経営に取り組めるでしょう。ただし、収益化が見込めるかどうか事前の分析が必要です。社会情勢やトレンドに乗るなど、時代に合ったビジネスを考えるとよいでしょう。
起業のための資金を確保するには補助金や助成金も活用する
起業には資金の準備が欠かせません。ここでは中央省庁や自治体の補助金・助成金について解説します。
中央省庁の補助金や助成金
起業に関する補助金や助成金は、経済産業省や厚生労働省が管轄する制度です。
一例として代表的な補助金・助成金を紹介します。
経済産業省の補助金
経済産業省が支給する3つの補助金です。
・ものづくり補助金…小規模事業者・中小企業に対してサービス開発費などが最大3,000万円支給されます。
・事業再構築補助金…中小企業などに対して補助され、金額は最大1億円と規模が大きいため、ものづくり補助金とあわせて申請するケースもあります。
・小規模事業者持続化補助金…経営計画に沿って実施する「販路計画」などの取り組みに対して小規模事業者へ最大200万円が支給される制度です。
厚生労働省の助成金
厚生労働省では、キャリアアップ助成金制度があり、非正規雇用労働者のキャリアアップへの取り組みを促進した事業主に対して支給されます。
自治体の補助金や助成金
自治体でも補助金や助成金制度があり、ここでは東京都などの例を取り上げます。
・東京都の創業助成金…東京都で起業を計画しているか、創業5年未満の方が応募でき、運用経費などに最大300万円が支給されます。
・神奈川県の横浜市創業促進助成金…横浜市内において起業予定か、起業した方、対象のセミナーを受講した方に最大30万円が支給される制度です。
・大阪府の大阪起業家グローイングアップ補助金…ビジネスプランコンテストの優秀提案者や大阪府内で創業予定か、創業している方を対象に100万円を上限に助成します。
・福岡県の福岡市新規創業促進補助金…創業予定の方、創業後5年未満の個人事業主、規定の要件を全て満たした方を対象に最大で7,5万円が支給される制度です。
このように自治体によって支給額や条件が異なるため、興味のある場合は創業する予定の自治体に問い合わせるとよいでしょう。
まとめ
起業の成功事例や成功の共通点・準備するポイントなどを解説しました。成功する事業は社会や地域のニーズからビジネスアイデアを捉え、経験やノウハウなどを経営に生かしていることが特徴です。
昨今、各地で利用のニーズが高まっているコインランドリーの起業を検討するのもおすすめです。安定した収益化が見込め、フランチャイズであれば専門知識は必要ないため、初心者でも経営が可能です。
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※当記事の内容は、時勢に合わせた情報を元に編集しておりますが、時間の経過により情報が古くなる場合がございますのでご了承ください。
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