TOP 投資豆知識 コインランドリー経営の売上は?稼働率と売上のシミュレーション・売上アップのコツも解説

コインランドリー経営の売上は?
稼働率と売上のシミュレーション・売上アップのコツも解説

掲載日 : 2022年12月27日

こんにちは。TOSEIライターチームです。
昨今コインランドリーの経営を検討する方が増えています。コインランドリー経営を成功させるには、売り上げや利益のシミュレーションが欠かせません。
本記事では、コインランドリー経営で得られる売上の目安をシミュレーションし、必要な経費を解説します。売上アップのコツも解説しますので、参考にしてください。

この記事で分かること

・コインランドリー開業時の資金や毎月の維持費、売上シミュレーションについて

・コインランドリー経営で売上をアップさせるコツや、経営に向いている方の特徴

コインランドリーの経営を始める人が増えている理由

コインランドリーを経営する方が増えているのは、以下のような理由から魅力的な投資方法だという認識が広がっているためです。

・無人店舗が多く人件費がかからない
・光熱費などランニングコストが低い
・相続税の節税が可能
・料金未回収のリスクが低い
・利回りが期待できる
・景気に左右されにくい
・余剰在庫が発生しにくい
・広い土地でなくても開業が可能

開業にあたって特別な資格を必要としないことも、コインランドリーの経営に注目する方が増えている一因です。
経費がかかりにくいことは、コインランドリー経営の魅力だと言えるでしょう。

コインランドリー経営で得られる売上の目安

コインランドリーを経営した場合の、1か月の売上目安は以下の通りです。

店舗の面積 1か月の売上
20坪 60~80万円
10坪 30~40万円

上記はあくまでも目安であり、実際の売上は店舗によって差があります。
店舗面積が広ければ設置できる洗濯機や乾燥機を増やせるため、売上が増える可能性が高まるでしょう。
設置する機械の種類と組み合わせによっても、売上が変化します。

コインランドリー経営で必要な経費の内訳

コインランドリー経営で発生する経費の内訳を開業資金と毎月の維持費(ランニングコスト)にわけて解説します。

開業資金

コインランドリー開業時の資金の内訳と目安は、以下の通りです。

内容 金額
店舗費(購入・建設) 400万~1,500万円
外装工事費 200万~300万円
内装工事費 400万~900万円
機器購入費 1,500万~2,000万円
広告宣伝費 100万円
税金 不動産取得税(固定資産税評価額×税率4%)

平均すると20坪程度の店舗で、トータルで3,000万~4,000万円程度の開業資金がかかります。
機器を購入ではなくリースにした場合は開業資金を抑えられますが、毎月の維持費に「リース費」が上乗せされます。

毎月の維持費

コインランドリーを経営する際にかかる毎月の維持費の目安は、以下の通りです。

項目 金額
家賃 15万円
機器のリース代 15万円
水道光熱費 12~16万円
洗剤などの備品 1万円

20坪の店舗で試算すると、維持費は月に40~60万円程度かかります。人を雇う場合は、さらに人件費がプラスされます。
店舗を借りると家賃が発生しますが、持ち物件で経営した場合は家賃はかかりません。

コインランドリーの稼働率と売上シミュレーション

コインランドリーは、午前中に利用が集中する傾向にあるため稼働率の平均は約10%です。15%を超えると、よく繁盛している店舗だといえるでしょう。
毎月の売上は、以下の計算式でシミュレーションできます。

毎月の売上=客単価×洗濯機や乾燥機の台数×営業時間×営業日数×稼働率

1か月の具体的な売上を平均的な広さである20坪の店舗で計算しました。

項目 数量 内容
客単価(平均) 700円 洗濯機・乾燥機を使用した場合の
平均客単価
台数 14台 洗濯乾燥機・洗濯機・乾燥機の合計台数
営業時間 24時間 24時間営業にした場合
営業日数 30日 1か月あたりの平均日数30日
稼働率 10% コインランドリーの平均稼働率
月額売上 705,600円 客単価×台数×営業時間×営業日数×稼働率

稼働率が上がると、売上もさらにアップします。
毎月の維持費が40万円なら、収益は30万円得られると分かります。

稼働率に影響が出る要因

コインランドリーの経営では、シミュレーションどおりの売上を得られるとは限りません。
雨の日が続けば稼働率が上がりますが、晴天が続くと乾燥機が利用されないため稼働率が下がる可能性があります。
また開業から期間が短く、認知度が高くない場合は、稼働率が振るわないケースもあるかもしれません。

コインランドリー経営における売上アップのコツ9選

コインランドリー経営で売上をアップさせるには、稼働率を高める必要があります。集客を高めて売上増につなげるためのポイントを解説します。

1. 開業する場所にこだわる

売上アップが見込めそうな場所は以下の通りです。

・利用客が多く見込める
・目立つ場所
・駐車場がある
・買い物のついでに立ち寄れる

スーパーやコンビニの隣など、同じ敷地に建てると買い物のついでに立ち寄れるため、売上がアップする可能性が高いです。

2. 機器の種類と数にこだわる

中型洗濯機、大型洗濯機、乾燥機などの機械を、それぞれ何台導入するのかも重要です。洗濯から乾燥まで1台で行える「洗濯乾燥機」にも一定のニーズがあります。
雨天時には洗濯物を外に干せないため、乾燥機の利用率が高くなります。そのため、乾燥機を多めに設置すると売上アップの効果があると考えられます。
一方、機械を導入しすぎても、稼働率が低ければ売上アップにはつながりません。見込み顧客のニーズに合わせて、機械の種類と大きさ、数にこだわって設置しましょう。

3. 店内の雰囲気にこだわる

清潔な店舗は気持ちよく利用できるため、リピーターをつかみやすくなります。こまめに清掃を行い、清潔な店内を維持しましょう。
明るい雰囲気の店舗であれば、女性ひとりでも気軽に来店できます。壁紙をソフトな色に変えたり、観葉植物を設置したりするのが効果的です。
ポップを掲示したり入口に手書きのボードを置いたりすると、あたたかみを感じてもらえます。無機質なイメージを避けて、居心地がいい空間を演出しましょう。

4. 宣伝に力を入れる

売上をアップさせるには、オンライン、オフラインでの宣伝が大切です。
オフラインでは、目立つ看板や、のぼり旗の設置がおすすめです。店舗を知ってもらうのに有効な施策となります。
定期的なチラシ配りも有効です。コインランドリーの商圏である半径2km以内にチラシをまくと、認知効果が見込めるでしょう。
オンラインでは、アプリやSNSでの宣伝が効果的です。公式LINE、アプリからお知らせをすると、リピートの来店が増えて売上アップにつながる可能性があります。

5. ライバルと差別化を図る

運動靴やペットグッズ用の洗濯機を置くと、ファミリー層が多い地域で差別化を図れます。
洗剤アレルギーの方向けに、アルカリイオン水だけで洗える洗濯機を導入するのも有効です。ライバル店にはない機械を導入すると、顧客が増える可能性が高くなります。
店舗に置く雑誌のチョイスでも、差別化を図れます。昨今は女性の利用者が増えているため、主婦層や若い女性向けの、ファッション誌や情報誌を置くと喜ばれるでしょう。

6. 洗濯物を放置されないように対策する

洗濯物が機械のなかに放置されていると、次の利用客が使えずに稼働率が低下します。待ち時間が増えて、クレームに発展するかもしれません。
対策として、洗濯終了を知らせるアプリの導入がおすすめです。洗濯機に表示されるQRコードをスマホで読み取ると、洗濯終了のお知らせを受け取れます。
洗濯物の長時間放置や店内での待ち時間が減り、お客様にとって利便性が高い提案です。

7. 稼働率が高い時間帯に営業する

コインランドリーの稼働率は、時間帯によってバラツキがあります。
住宅街では午前7時頃から使用され、午前10時にピークを迎えます。お昼に一旦落ち着きますが、午後3時~午後7時頃に再び混みます。
午後10時過ぎには客足が減り、夜間は利用客がほぼいない店舗もあるでしょう。深夜など利用客が少ない時間帯に営業しても、光熱費がかさんでしまいます。
地域によっては、夜間の店舗がたまり場になってしまう恐れがあるので、深夜の営業は控えてもいいかもしれません。

8. リピーターを獲得する

新規顧客ばかりでは安定した売上を得られないため、リピーターの獲得も重要な課題です。
リピーターを獲得するには、アプリやポイントカードの導入がおすすめです。メーカーによってはスマホアプリと連動しており、使うごとにポイント還元率がアップする機械もあります。
たまったポイントは次回以降の利用時にお金と換算して使えるため、お客様に喜ばれるでしょう。
店内設備の充実も、リピーター獲得のポイントになります。Wi-Fi環境の整備や自動販売機の設置によって、過ごしやすい店内を作ると売上アップにつながる可能性があります。

9. トラブルやクレーム対応に備える

コインランドリーは基本的に無人店舗のため、トラブルやクレームにすみやかに対応するのが難しいです。
機械の故障やお客様からの問い合わせに、スムーズに対応できないとクレームにつながりかねません。
洗濯物からホコリが発生するため、こまめに清掃を行わないと店内をきれいに保てないという問題もあります。
人件費がかかりますが、従業員の雇用も検討しましょう。従業員を雇わない場合は、自身がこまめに店舗に通う必要があります。

コインランドリー経営を軌道に乗せるための注意点

コインランドリー開業後、早期に経営を軌道に乗せるための注意点を解説します。

1. 開業資金を抑えるため小規模で始める

コインランドリー開業にあたっては、機器の購入費用がかさみます。店舗を大型化して、洗濯機や乾燥機の台数を増やすと、さらに初期のコストが膨らんでしまうでしょう。
うまく稼働率が上がれば売上も増えますが、開業から間もないうちはリスクでもあります。まず小さな店舗から経営を始め、徐々に拡大を検討したほうがよいでしょう。

2. 開業する場所を熟考する

コインランドリーの経営では、立地条件が成功のカギを握ります。立地を間違えると来店数が伸びず、売上もなかなか増えません。
手持ちの土地を有効活用したいという理由からコインランドリーを始める方もいますが、本当に集客できる立地であるか、よく検討したほうがいいでしょう。
あまりにも集客が難しい条件だと、収益化のハードルはかなり高くなります。自身の土地にこだわり過ぎず、成功できる場所を選びたいものです。

コインランドリー経営で多くの売上を得られる人の特徴

コインランドリー経営に向いているのは、立地や使用機器の見極めができる方です。立地は当然ですが、店舗の規模や顧客ニーズに合った機械の見極めも必要になります。
顧客目線で地道に働ける方も、コインランドリー経営に成功しやすいでしょう。清掃をこまめに行い、女性が利用しやすい雰囲気の店舗を作ることが、成功への近道となります。
新規顧客だけでなくリピーター獲得のために努力し続けられるかも、コインランドリー経営成功の秘訣です。チラシを配布する、ポイント還元を取り入れる、などの取り組みがリピーター獲得につながります。

まとめ

コインランドリー開業時の資金や毎月の維持費、売上シミュレーションについて解説しました。コインランドリー経営で売上をアップさせるコツや、経営に向いている方の特徴もお伝えしました。
本記事で紹介した洗濯終了を知らせるスマホアプリや、ポイントを付与できる洗濯機は TOSEIで開発しています。
大型コインランドリー機器トップシェアのTOSEIでは、コインランドリー開業のためのサポートを行っています。高利回りや集客成功のポイントなど、定期的に無料セミナーを開催していますので、まずは一度ご参加ください。

※当記事の内容は、時勢に合わせた情報を元に編集しておりますが、時間の経過により情報が古くなる場合がございますのでご了承ください。
又、各記事詳細につきましては、各専門家へお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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