TOP 投資豆知識 コインランドリー経営の年収の目安|収入を増やす方法やおすすめの立地も紹介

コインランドリー経営の年収の目安|収入を増やす方法やおすすめの立地も紹介

掲載日 : 2022年12月20日

こんにちは。TOSEIライターチームです。
コインランドリー経営は土地活用や副業として注目されています。人気のあるコインランドリーの駐車場は車がいっぱいで、順番待ちが出るほどです。しかし、コインランドリー経営によりどのくらいの収入が確保できるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、コインランドリー経営でどれぐらいの年収が見込めるのか、また収入を増やす方法やおすすめの立地についても紹介します。これからコインランドリー経営への参入を考えている方はぜひ、参考にしてください。

この記事で分かること

・コインランドリーは、節税対策、副業として人気がある

・年収をあげるには適切な立地選びや、集客しやすい店舗にするためのさまざまな工夫が必要

コインランドリー経営の年収の目安

コインランドリー経営の年収は店舗の大きさや経営の業態によっても変わりますが、経費を差し引いておよそ300~400万円程度です。また経営がフランチャイズか、個人経営なのかによっても収益は変わります。

フランチャイズ経営の場合

フランチャイズで経営する場合、加盟金や保証金、ロイヤリティがかかります。まず始めに加盟金として50〜100万円、保証金として100万円、ロイヤリティは売上の5〜10%が相場です。それらを支払ったあとに残るものが収益となります。

個人経営の場合

個人経営の場合、フランチャイズ経営に必要な加盟金などの経費が発生しないので、初期投資費用さえ回収できればあとはすべてが収益になります。その分、利益を多く得られますが、個人の集客力についてはフランチャイズにやや劣る場合があるため、収益を確保できるまでに時間がかかる場合があります。

コインランドリー経営の利回り

コインランドリー経営の利回りは8〜12%程度が目安です。店舗が賃貸か自己所有のものかによって変わり、店舗が賃貸の場合は8〜12%、自己所有の場合は家賃が不要なため12%以上が見込める場合があります。不動産投資と比較して考えた場合、12%の利回りは好条件といってよいでしょう。

コインランドリー経営に必要な費用

コインランドリーに必要な経費は大きく二つに分けて「初期費用」と「運転資金(ランニングコスト)」です。

初期費用

コインランドリーを賃貸で始めるなら改装が必要です。それに加えて洗濯機や乾燥機の設備に加えて、洗剤などの消耗品を揃えなければなりません。洗濯機や乾燥機は1台約100万円〜150万円です。他にも両替機などが必要です。店舗の広さ、また洗濯機を何台置くかにもよりますが、2,000~3,000万円ほどかかります。

物件取得費用 約200万円
改装費用 約800万円
洗濯機や乾燥機などの資材 約1,000万円~1,500万円
消耗品 約100万円
フランチャイズ加盟金 約50万円~100万円

初期費用は店舗の大きさによってかなりの差があります。街中の10坪サイズの小さな店舗なら駐車場は必要ありません。洗濯機や乾燥機などの数を減らせば初期費用を安く抑えることは可能です。
一方、郊外の大型店舗となれば集客上、大きな駐車場は必須です。また、ふとんを洗えるような大型の洗濯乾燥機なども置くなら初期投資はさらに大きくなるでしょう。更地から店舗を建設するなら約4,000万〜5,000万円が必要なケースもあります。

運転資金

運転資金、ランニングコストは次のような項目があります。

・家賃
・水道、光熱費
・消耗品(洗剤など)
・広告費

フランチャイズの経営なら研修費用、さらに売り上げの5〜10%をロイヤリティとして支払うことが多いようです。掃除などのメンテナンス、防犯対策費用も必要です。さらにオーナーが兼務せず、人を雇って清掃や保守などの仕事を任せるなら、人件費もかかります。

コインランドリー経営を始める4つのステップ

コインランドリーの経営を始めるための4つの手順を紹介します。

経営業態を決める

コインランドリーの経営方法については3つあります。「個人経営」「フランチャイズ」「土地だけを貸し出して家賃収入として利益を得る」という方法です。ひとつずつ解説します。

個人経営

個人でコインランドリーを経営する場合、フランチャイズ料を支払う必要がないため、収益はすべて収入にできるのは大きなメリットです。一方、ノウハウや集客について大手が持っている情報は利用できずすべて自分で工夫しなければなりません。

フランチャイズ

フランチャイズに加盟するメリットは、コインランドリー経営についてほとんど知識がなくても始められる点です。コインランドリーのフランチャイズ本部は多くのノウハウを持っており、開業するまでのサポートが得られます。フランチャイズの場合、すでに名前が知られており、宣伝や集客効果がある点も重要です。

土地の貸し出し

自分は経営に関与せず、持っている土地や建物を業者に貸し出して家賃収入だけを得るという方法です。経営の面倒な手続きや保守などにかかわらず、毎月定期的な収入が見込めるためアパート経営に似ています。ただし、よほどの大型店舗でなければそれほど大きな収入は期待できないでしょう。
どの経営方法が向いているかは、未経験ではなかなかわからないものです。また始めてしまってから「こんなはずではなかったのに」と後悔しないために、コインランドリーのフランチャイズ本部やメーカーなどが主催するセミナーに参加するのもおすすめです。

市場調査・現地調査をする

コインランドリーの経営が成功するかどうかは、市場調査、現地調査にかかっていると言っても過言ではありません。競合店が近くにあれば、差別化も必要です。とくに立地選びは重要なポイントになります。
郊外の大型店舗と街中にある小、中規模のコインランドリーとでは客層も目的も全く違ってくるからです。自分の足で、現地と周辺の様子や人の流れを調査しましょう。曜日や時間帯を変えて複数回下見するのが重要です。

店舗の準備をする

店舗については2つのパターンがあります。

・更地に建てる
・既存の店舗を改装する

店を出す場所が決まったら準備に入りましょう。コインランドリーに必要な基本設備をまとめました。

・洗濯機・乾燥機
・両替機
・洗剤など消耗品
・テーブルや椅子などの備品
・雑誌や漫画など

行政機関に必要書類を提出する

コインランドリーを開設するには保健所への届け出が必要です。提出書類は次の3つです。

・コインオペレーションクリーニング施設開設届
・構造設備の概要書類
・洗濯機などの配置がわかる図面

コインランドリー経営のメリット

コインランドリーには「高い収益性が見込める」「相続税対策ができる」「副業として経営できる」など、さまざまなメリットがあります。

高い収益性が見込める

コインランドリーは基本的に無人店舗です。ランニングコストの中で一定の割合を占める人件費がほとんどかからないため、高い収益性が見込めます。

相続税対策ができる

更地のままで置いておくよりも、建物を建てて運用するほうが節税になります。コインランドリー経営では次の3つの税制度を利用できます。

・中小企業経営強化税制による税額控除
・生産性向上特別措置法による固定資産税の優遇措置
・小規模宅地等の特例

とくに小規模宅地等の特例は適用範囲が広く、相続した土地評価額の80%を減額できるのは、大きなメリットです。

副業として経営できる

コインランドリーは基本的に無人でも稼働できるため、会社勤めの方も副業として取り組みやすい業態で、サラリーマンの投資対象として人気があります。

景気の影響を受けにくい

どんなに景気が悪くても、洗濯をしない人はいません。家族が増えれば洗濯物も相当な量になります。洗濯乾燥機が普及したとはいえ、大物を一度に洗って短時間で乾かせるコインランドリーには常に需要が期待できます。

現金での収入が得られる

コインランドリーは前払いです。未収金が発生することがないため、確実に収入を確保できるのがメリットです。

コインランドリー経営のデメリット

一方、コインランドリー経営で想定されるデメリットについても解説します。

高額な初期費用がかかる

街中の10〜15坪ほどの小さな店舗でも1,500万〜2,000万円、郊外型の大型店舗なら2,000万〜3,000万円、更地から建てれば4,000万〜5,000万円がかかります。初期費用を回収するまで、10年以上かかることもあります。

競合との差別化が難しい

コインランドリーは年々増えており、後発の店舗ほど、差別化を図る難しさがあります。店舗をどんな人がよく利用するのかによって、ニーズをしっかりリサーチすることが必要です。しかし、すべてのニーズに応えようとすると初期費用が膨らんでしまうでしょう。

防犯対策が必要

コインランドリーは基本的に無人なので、防犯対策は必須です。近年は女性や子供連れの来店も多いので、安心して利用できる店舗にしなくてはなりません。防犯カメラを設置して店舗の内部を監視し、出入りする人が分かるようにしましょう。

コインランドリー経営で収入を増やす方法

コインランドリー経営で早期に初期費用を回収するためにも、収入を増やすさまざまな工夫が重要です。

ターゲットを明確にする

マーケティングは必須です。どんな人が多く来店する地域なのか、その人たちが普段どんなものを洗濯するのかによって導入する機材が変わってきます。昔はコインランドリーといえばひとり暮らしの学生や単身赴任の方が使うものでしたが、いまではもっと多様化しています。
住宅地の中にあるコインランドリーには、家族のリネン類を一度に持ち込んで洗って乾燥まで済ませたいという主婦の需要があります。最近はスニーカーランドリーのある店舗が人気です。子どものスニーカーや学校の上履きを洗いたいというニーズがあるからです。ほかにも、ペット用の毛布なども業務用の洗濯機を使う動機になっています。
どこに店舗を出すかはターゲットを明確にすることでもあります。現地調査をして、どんな人が多く住んでいるのかを実際に確かめることは重要です。

集客しやすい店舗にする

ひと昔前はコインランドリーと言えば、薄暗くて不潔で怖い場所というイメージを持っていた方もいるかもしれません。しかし近年、利用者は主婦が多くなっています。
統計では30〜50代の女性のうち約50%が「コインランドリーを利用したことがある」「頻繁に利用する」と回答しており、「いままでに利用したことがある人」では女性全年代の70%にもなるのです。
店内を明るくし防犯設備を導入して女性がひとりでも入りやすい店舗にすること、また広い駐輪場や駐車場もあればより集客しやすいと言えます。

サービスを充実させる

待ち時間をつぶせるようなサービスは喜ばれます。洗濯から乾燥まで1時間〜1時間半ほどかかるため、その間に買い物など他の用事を済ませたいと考える主婦は多いものです。できあがりをスマホに通知してくれるサービスは人気があります。コンビニやカフェを併設したり、ネイルサロンを併設することにより収益を上げている例もあります。

経費を削減する

コインランドリーのランニングコストとして最も大きいのは光熱費です。しかし、店舗内が暗いと、防犯面で問題が生じるため照明の数を落とすわけにはいきません。そのため、照明をLEDに替えて電気代を抑えるなどの対策が有効です。ほかにも、省エネタイプの多機能エアコンやガス乾燥機の導入も効果があります。人件費を抑えるために掃除や集金、点検などの業務をオーナー自身が行うこともできるでしょう。

コインランドリー経営におすすめの立地

立地はコインランドリーを経営するにあたり、重要な要素です。人が来なければ経営は成り立ちません。おすすめの立地を紹介します。

ファミリー世帯が多いエリア

コインランドリーの客単価はそれほど高くありません。しかし、雨の多い季節や冬場などには稼働率が上がり、それに伴って客単価も上がる傾向があります。シーツや布団カバーなどの大物リネンを洗っても、干す場所がないという住宅事情があるためです。ファミリー層が多いマンションの近くや住宅街などであれば収益を増やしやすいでしょう。

スーパーやカフェの近く

コインランドリーを利用する主婦層が増えるに伴って、スーパーやカフェの近くにある店舗の稼働率が高くなる傾向にあります。一回分の洗濯物を洗濯乾燥させるのに1時間〜1時間半かかるため、その間に買い物をしたりカフェでひと息ついたりしたいという需要があるためです。
自身で店舗に併設できなくても、近くにあれば十分利用客を取り込むことができます。コインランドリーを新規出店する場合は、周囲の施設にも注目してみましょう。

広い駐車スペースを確保できる場所

コインランドリーの稼働率が高くなるのは雨の日や、冬場の天気の悪い日など洗濯物が乾きにくい日です。仕事を持つ女性が増え、休みの日に大物をまとめて洗濯したいというニーズも増えています。そのため、持ち運びが簡単な車で乗りつけられるコインランドリーの人気は高く、混雑時には行列ができるほどです。広い駐車場が確保できるなら確実に有利でしょう。

まとめ

コインランドリーは、節税対策、副業として人気があります。しかし、年収をあげるには適切な立地選びや、集客しやすい店舗にするためのさまざまな工夫が必要です。
大型コインランドリー機器トップシェアのTOSEIでは、コインランドリー開業のためのサポートを行っています。高利回りや集客成功のポイントなど、定期的に無料セミナーを開催していますので、まずは一度ご参加ください。

※当記事の内容は、時勢に合わせた情報を元に編集しておりますが、時間の経過により情報が古くなる場合がございますのでご了承ください。
又、各記事詳細につきましては、各専門家へお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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