TOP 投資豆知識 コインランドリー経営で採算は取れる?収支の解説や採算性を上げる方法も紹介

コインランドリー経営で採算は取れる?
収支の解説や採算性を上げる方法も紹介

掲載日 : 2022年12月20日

こんにちは。TOSEIライターチームです。
コインランドリー経営は生活に密着したサービスのため、景気に左右されにくく採算が取りやすいと言われています。
しかし事前に丁寧なシミュレーションやリサーチをしておかなければ収益化が難しい場合もあるでしょう。
この記事では、コインランドリー経営の採算性について解説します。
コインランドリー経営に興味がある方や、すでに経営していて、より採算性を上げたい方は、ぜひご覧ください。

この記事で分かること

・コインランドリー経営は利回りがよく、コストも抑えられるために比較的採算が取りやすい

・採算性を高めるために、主婦層が多い地域への出店や、安全でリラックスできる店舗作り、車ユーザーが多い地域では自動車で来店しやすい店舗作りが必要

コインランドリー経営とは

コインランドリーとは備えつけの洗濯機にコインを投入して、利用者が洗濯を行うセルフサービス式の店舗です。洗濯機や乾燥機などの利用料金がサービス提供側の収入になります。
家庭では難しいふとん洗いやダニ退治ができる高温乾燥も、コインランドリーなら行える場合が多くあります。

コインランドリー市場が活発な理由

コインランドリー市場がにぎわっている理由は次の4点です。

・共働きによる忙しい主婦の増加
・シニア層、大学生、単身世帯の根強いニーズ
・季節や行事による需要
・洗濯は生活に必要

女性の社会進出によって共働き世帯は年々増えています。仕事や育児に忙しいため、少しでも家事を効率化したいというニーズの高まりを受けて、コインランドリーの利用者は増加傾向にあります。
家事の効率化を図るために、買い物に行く途中でコインランドリーに立ち寄ったり、雨の続く季節や週末に利用したりと、主婦が利用する機会は多いです。
また、シニア層や従来からのターゲットである大学生、単身世帯の根強いニーズもあります。
花粉の時期や梅雨、衣替え、長期連休前の客用ふとんの準備、台風、大掃除など洗濯の需要は1年を通してあります。
洗濯は生活に欠かせないため、景気にも左右されにくいでしょう。

コインランドリー経営のメリット

コインランドリー経営のメリットは次の6つです。

・平均利回り約8~12%は他の投資より高い
・10年以内に初期投資を回収できると言われている
・適切な管理をした設備は長期間利用できる
・無人で運営できるため人件費などがかからない
・コインランドリーの設備は最大100%即時償却できる
・相続された土地を利用すると相続税を節税できる

コインランドリー経営の平均利回りは約8~12%です。他の一般的な投資手法と比べても収益性が高いと言えます。
初期投資を7~10年ほどで回収できるケースが多く、早い収益化が見込めるでしょう。
適切な管理をした設備は長期間利用できます。コインランドリーの耐用年数は13年ですが、それ以上の期間収益を上げ続けられるケースも多いです。
また無人で運営できるため、人件費や手間がかかりません。現金回収や清掃などの簡単な作業ですむため、オーナーの負担が少なくてすみます。
税制面でも有利で、通常は耐用年数に分けて減価償却しますが、中小企業投資促進税制を利用すれば、その年に最大100%の即時償却が可能です。
相続された土地をコインランドリー経営に利用すると、相続税評価80%の軽減になります。アパートやマンションの経営では相続税評価は50%軽減なので、コインランドリーのほうが土地の相続税対策になります。

コインランドリー経営のデメリット

コインランドリー経営のデメリットは3つです。

・一定額の初期投資が必要になる
・収益が安定するまで時間がかかる
・単月黒字になるまで約1~2年かかるケースが多い

初期投資には、ある程度まとまった金額が必要です。洗濯機や乾燥機などの設備費、建物の建設費などケースによりますが、2,000万円以上は必要です。
顧客を獲得して収益が安定するまで時間がかかります。開店から5年くらいかけてリピーターを増やし、コインランドリーの収益を安定させましょう。
開業初期は認知度が低く、リピーターも少ないため、単月で黒字を達成できるまで1~2年かかるケースが多いです。

コインランドリー経営における採算の5つのポイント

コインランドリーを経営するには収支を計算して、利益を確認することが大切です。
採算に必要な5つのポイントをそれぞれ解説していきます。

1. 利回りの平均は8~12%

コインランドリー業界の平均利回りは8~12%と言われています。マンションなどの不動産投資に比較すると高い利回りを実現しているケースも多く、初期投資額は7~10年ほどで回収できるケースも多いため、収益化が早いと言えるでしょう。

2. 開業資金の目安は約2,000~3,000万円

コインランドリー経営の開業資金の目安は、約2,000~3,000万円程度の場合が多いです。
洗濯機や乾燥機、両替機などの機材に約1,000~1,500万円、内装工事や看板の設置、給排水工事などに約400~700万円、店舗を建設する場合は400~1,500万円程度の費用が必要です。
開業資金がなくても政策金融公庫のフルローンを利用して、自己投資0円でコインランドリー経営をスタートする方もいます。
早くて7年で初期投資を回収するケースもあり、平均では10年で回収できると言われています。

3. 平均的な売上目安は月50~80万円

コインランドリー経営の平均的な売上目安は、月50~80万円です。
具体的には15~20坪程度の店舗に、洗濯乾燥機3~4台と乾燥機4~5台を置いてあるケースです。
立地がよく集客に成功している場合、月に80~120万円を売り上げている店舗もあります。
ただし、開店したばかりは認知度が低く、顧客も少ないため売上は少ないと言われています。

4. 平均的な客単価は約600円

コインランドリーの平均的な客単価は600円です。月60万円を売り上げるためには1日12時間営業の場合、1時間に3人の利用を目標にすれば到達できます。

・例:600円×3人×12時間×30日=648,000円

5. 維持費は約30~40万円

コインランドリー経営の維持費は、賃料や水道光熱費、人件費などがあり、月に約30~40万円かかります。光熱費は売上の20%が目安です。
利益を確保するには、事前に経営シミュレーションをして、売上に対する基準値のなかで収まるようランニングコストを調整することも大切です。
コストに余裕がある場合は、清掃会社やセキュリティ会社への委託も検討すべきでしょう。

コインランドリー経営において採算性を高める5つのコツ

コインランドリー経営では店舗の認知度を上げ、リピート率を向上することで収益性を高められます。
採算性を高める5つのコツを以下でそれぞれ解説していきます。

1. 主要ターゲットである主婦が多い地域に出店する

メインターゲットである主婦が多い地域に出店するのがおすすめです。
住宅街や小中学校の近く、スーパーの近くなど、主婦の立ち寄りやすい場所がいいでしょう。
子どもの送り迎えや買い出し、通勤をしつつ、家事の効率化のためにコインランドリーを利用する場面が想定されるからです。
ただし、競合店が多い地域の出店は避けたほうが無難です。

2. 車ユーザーが多い地域は交通量が多く、道路から見えやすい場所に出店する

車での移動が当たり前になっている地域では、車での利便性を重視した土地に出店しましょう。
交通量が多く、遠くからでも見えやすい立地がおすすめです。車が左折しやすい片側1車線の左側の道路沿いなどはとくにアクセスしやすいでしょう。
道路に面する幅が広いと店舗が目立ちやすく、駐車場を広く設置すれば車も入りやすいのでお客様が安心して利用できます。

3. 安全で清潔な店舗を作る

女性がひとりでも入りやすく、安心して利用できる店舗作りを心掛けましょう。外からでも店内の様子がわかりやすく、明るい雰囲気の店舗が利用しやすいはずです。防犯カメラを設置するなどセキュリティ対策を行うと、利用者の安心・安全につながります。
また、お店を清潔に保つことも非常に重要です。定期的に清掃を行い、店内をきれいに整えることでお客様が快適に利用できます。

4. リラックス空間を意識する

お客様がくつろげる雰囲気の店舗作りを意識します。
テーブルや椅子などの休憩スペースやWi-Fi、自動販売機などを設置して、洗濯の待ち時間をリラックスして過ごせる空間を設計しましょう。
安心して利用するために、防犯カメラの設置がおすすめです。
また、空気清浄機などで空気をきれいにしたり音楽BGMを流したりすれば、リラックスできる空間になります。

5. 主婦に好まれる内装やデザインを意識する

メインターゲットである主婦が好むデザインやお店作りを意識しましょう。
昨今では従来のイメージをくつがえす、おしゃれで明るいデザインのコインランドリーが増えています。
競合のコインランドリー店との差別化を図るためにも、女性に好まれるおしゃれでかわいいカフェのような店舗づくりがおすすめです。
加えて、洗剤や柔軟剤のブランドにもこだわると差別化に繋がりやすいでしょう。
キッズスペースや授乳スペース、おむつ替え台などがあると子育て世代に重宝されます。

まとめ

コインランドリー経営は利回りがよく、コストも抑えられるために比較的採算が取りやすいと解説しました。
一方で採算性を高めるために、主婦層が多い地域への出店や、安全でリラックスできる店舗作り、車ユーザーが多い地域では自動車で来店しやすい店舗作りが必要になります。
大型コインランドリー機器トップシェアのTOSEIでは、コインランドリー開業のためのサポートを行っています。
高利回りや集客成功のポイントなど、定期的に無料セミナーを開催していますので、まずは一度ご参加ください。

※当記事の内容は、時勢に合わせた情報を元に編集しておりますが、時間の経過により情報が古くなる場合がございますのでご了承ください。
又、各記事詳細につきましては、各専門家へお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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