コインランドリー投資とは?
メリット・デメリットや初期費用、利回りなども解説
掲載日 : 2022年12月20日
こんにちは。TOSEIライターチームです。
「コインランドリー投資とは?」
「他の投資方法と比べた際のメリットは?初期費用や利回りについて詳しく知りたい!」
こんな疑問を持っている方も多いと思います。
コインランドリー投資は投資効果が高いため人気があります。主に個人や企業の節税目的で行われます。
この記事では、コインランドリー投資の概要やメリット・デメリットなどを解説します。
成功のポイントを抑えて投資すれば、継続的に利益や節税メリットを享受できる可能性があるため、参考にしてください。
この記事で分かること
・コインランドリー投資はほかの投資方法と比較すると、節税メリットが大きいのが特徴
・投資の際は、立地や差別化をしっかり考える必要がある
・コインランドリーを建てる際は、お客様が満足できる設備も重要
目次
コインランドリー投資とは
コインランドリー投資とは、コインランドリーのオーナーになって利益を得る投資方法です。
現代では、ほとんどの家庭に洗濯機が普及したため、コインランドリーの需要は少ないと考える方も多いでしょう。しかし、働き方の変化によって「洗濯する時間がないので大型洗濯機でまとめて洗濯したい」「夜中に洗濯機を回すのは避けたいのでコインランドリーを利用したい」などのニーズが生まれてきました。
コインランドリー投資は、大きく以下の2種類に分けられます。
・個人経営
・フランチャイズ経営
いずれも有効な節税対策のひとつとして、注目されています。
コインランドリー投資の仕組み
コインランドリーは投資効果が高く、人気があります。
なぜなら、コインランドリーは借地に店舗を建てるケースが多く、あくまで「一般動産」という扱いになるためです。
一般動産は減価償却されるため、年々、資産価値は低下します。資産価値が下がるほど固定資産税は安くなるため、税制面でのメリットが大きいのです。
コインランドリー投資と不動産投資・太陽光発電投資との違い
次に、コインランドリー投資と以下2つの投資方法を比較して解説します。
・不動産投資
・太陽光発電投資
不動産投資との違い
コインランドリー投資は、不動産投資よりも以下のような違いがあります。
・想定外の出費が比較的少ない
・税制面での優遇がある
不動産投資は、住宅を修繕するときや、入居者が出ていくときに思わぬコストが発生します。
一方、コインランドリーにも設備の故障などのリスクはありますが、不動産投資と比べると突発的な費用が生じる可能性は少なく、出費を予測しやすいのが利点です。
また、コインランドリーはあくまで設備という扱いなので「一般動産」として扱われます。
税金は「減価償却後の価額」によって決まるため、固定資産税を抑えられるのです。
太陽光発電投資との違い
コインランドリー投資は、太陽光発電投資と比べて次のような違いがあります。
・売上の安定性がある
・人気が伸び始めている
太陽光は晴れた日にしか発電できません。一方、コインランドリーは晴れた日は売上が悪く、雨の日・曇った日に売上が上りやすくなります。
また、景気に左右されにくいため、安定感があります。
太陽光発電投資では発電したエネルギーを電力会社が買い取りますが、買取価格は年々落ちてきています。2019年度の買取価格は、2012年度の半額以下です。
参考:資源エネルギー庁
コインランドリー投資が注目されている理由
コインランドリーを普段利用しない人は、想像がつきづらいかもしれませんが、近年では以下のような背景から需要が増加しています。
消費者のニーズの変化
従来のコインランドリーは、学生や単身者などの利用が大半を占めていました。しかし近年は、女性の社会進出、ならびに共働き世帯の増加により、ファミリー層のターゲットも増えてきました。
厚生労働省によると、1997年を境に共働き世帯は増加しています。共働き世代は1997年には約920万世帯でしたが、2019年には約1,245万世帯以上にまで増加しています。
参考:厚生労働省
共働き世帯は家事の負担を減らすために、まとめて洗濯して効率化したいというニーズがあります。共働き世帯の増加傾向を考えると、今後もコインランドリーの需要は高まっていくでしょう。
洗濯しにくい住宅事情
コインランドリーを利用する人が増えているのは、一部の物件で洗濯物が干しにくくなっているのも要因のひとつです。
たとえば、タワーマンションなどはバルコニーに洗濯物を干すことが禁止されているケースもあります。また、帰宅時間が遅く、近隣に配慮して洗濯機を回しづらいという世帯も少なくありません。
乾燥機つき洗濯機や浴室乾燥機もありますが、干せる洗濯物の量が限られます。とくに、子どもが多い世帯には、大量の衣類を乾燥・洗濯できるコインランドリーの需要が高いと言えるでしょう。
顧客ターゲット層の拡大
以前のコインランドリーは古臭く、不衛生なイメージを持たれていました。しかし、近年ではコインランドリー投資をする人が増え、防犯にも配慮され、若い人や女性が入りやすい雰囲気の店舗が増えてきています。
入りやすいコインランドリーには、以下のような特徴があります。
・明るくおしゃれな雰囲気
・洗濯槽内が清掃されている
・防犯カメラが設置されている
・休憩スペースが充実している
近年のコインランドリーは、年齢や性別にかかわらず幅広い人が利用するようになりました。
コインランドリー投資をするメリット
コインランドリー投資を行うことで、次のようなメリットがあります。
無人営業で人件費を抑えられる
コインランドリーは、基本的にセルフサービスです。人の手が必要なことは清掃や洗剤の補充くらいで、あまり人件費がかかりません。
洗剤の補充や電話対応、利益の回収などもオーナーが行う場合、まったく人を雇わずに経営できるのもメリットです。
無人である分セキュリティには気を配る必要がありますが、防犯カメラなどを設置すればリスクは軽減できます。
人件費がかからない上に人を雇う手間もないコインランドリー投資なら、気軽に始められるでしょう。
長期での収入が望める
コインランドリー投資は、長期にわたって安定した利益が期待できます。
不動産投資には空室リスクがつきものですが、コインランドリーには空室という概念がなく、いきなり収入がゼロになる可能性はほぼありません。
また、メインの顧客となる共働き世代は年々増え続けているため、将来性が高いのもポイントです。
確かに、利用されないリスクを避けるためしっかり物件選びをする必要はありますが、立地を間違えなければ長期的な収益が見込めるでしょう。
節税効果が期待できる
コインランドリー投資なら「中小企業等経営強化税制」を利用できます。
中小企業経営強化税制とは、特定の法人・個人事業主が設備を取得した際、以下のどちらかの恩恵を受けられる制度です。
・即時償却
・10%の税額控除
参考:中小企業庁
ただし、制度の適用には経営力向上計画の提出・認定が必要です。また、特定事業者となる条件は以下の通りです。
・法人、または個人事業主
・医業、または歯科医業を事業とする法人
・社会福祉法人
・特定非営利活動法人
コインランドリー投資をするデメリット
コインランドリー投資はメリットが大きい反面、次に紹介するデメリットもあります。
初期投資や店舗の維持にコストがかかる
コインランドリー投資を行う際は、初期費用が大きい点に注意です。もし多額の費用をかけて収益化できなければ大きな赤字となり、節税どころではなくなってしまうでしょう。
初期費用は店舗の規模や設備によって異なりますが、店舗の賃料や機器の購入に約2,000万円以上かかります。さらに、水道光熱費や機器のメンテナンスなどのランニングコストも必須です。
自己資金で始める場合はともかく、銀行から融資を受けている場合、失敗してもすぐに撤退できません。
他店との差別化が難しい
コインランドリー投資は、競合他社との差別化が難しい傾向にあります。
どのコインランドリーも洗濯サービスにそこまで差はありません。フランチャイズ契約の場合はチェーン店全体でイメージを統一する必要があり、外観や店内装飾などの自由度が下がります。
差別化を図るため、高機能な機器を設置する、休憩スペースを充実させるなどの工夫が必要になりますが、これも資金が必要です。
リピーターを増やし売上を安定化させるためにも、あらかじめ周辺店舗をリサーチし、どう差別化するか考えなければなりません。
コインランドリー投資の初期費用と利回り
どんな投資でも、コストや利回りについて理解しておくことは重要です。この項では、コインランドリー投資の初期費用や利回りについて解説します。
コインランドリー投資にかかる初期費用
コインランドリー投資の一般的な初期費用は、2,000万円以上かかります。
もちろん、店舗の規模や設置する機器、内装などによって費用は変わります。参考までに、敷地面積ごとの初期費用の目安をチェックしておきましょう。
敷地面積 | 主な費用 |
---|---|
10〜15坪 | 機器:約1,300万円 内装:約700万円 |
50坪 | 機器:約2,200万円 内装:約800万円 |
小型の店舗は10〜15坪ほどです。洗濯機は3〜4台、乾燥機は7〜8台ほどになり、機器代は1,300万円ほどかかります。
大型の店舗は50坪ほどです。こちらは洗濯機が7〜8台、乾燥機が10台ほど必要になり、機器代は2,200万円ほど必要です。
コインランドリー投資の利回り
コインランドリー投資の利回りは、基本的に8〜12%程度です。株式投資では年に3~5%の配当、投資信託の利回りは、平均3~8%と言われるため、コインランドリーはハイリターンだといえるでしょう。
利回りには以下の2種類があります。
表面利回り | 物件価格に対して得られるリターンで、運営コストは考慮しない |
---|---|
実質利回り | 運営コストを考慮した上でのリターンで、利回りを考える上で非常に重要 |
出典:日本FP協会
最も注目すべき「実質利回り」は、契約形態によって異なる点に注意です。フランチャイズ契約の場合、初期費用が抑えられる代わりに毎月ロイヤリティを支払う必要があるため、実質利回りは下がります。
投資する前に、どのくらいの期間で投資額を回収できるか試算しておきましょう。
コインランドリー投資で押さえておきたい成功のポイント
コインランドリー投資を行う際は、場所選びや競合店との差別化など以下のポイントを必ず押さえておきましょう。
大通りや人目につきやすい場所を選ぶ
コインランドリー投資では立地選びが非常に重要です。立地選びに失敗するとなかなか人が集まらず、赤字になってしまうリスクがあります。
具体的には、大通り沿いなど人目につきやすい場所を選びましょう。また、駐車場が併設された車で来店しやすい商業施設内に出店するなど、競合店と被りにくくする工夫も必要です。
立地選びの際は、周辺で人気のあるコインランドリーがどのように出店しているのかリサーチするとよいでしょう。
一目でコインランドリーとわかり、入りやすい店舗にする
しっかり看板やのぼり旗などを設置して、一目でコインランドリーだとわかるようにしましょう。お客様に気づいてもらえなければ意味がありません。
また、若い人や女性が店内に入りやすい雰囲気作りも大切です。クリーンな外装や明るい照明、観葉植物や女性向けの雑誌を置くなどの工夫も有効です。
清潔感とともに、防犯面の安全性も配慮した店舗づくりを行ってください。
他店との差別化を図る
近年ではコインランドリー投資家が増えてきているため、差別化が大切です。
具体的には、次のような差別化が考えられます。
設備 | ・高機能な機器を導入 ・設置台数を増やす ・容量の多い機器にする |
---|---|
利便性 | ・スマホ連携サービス ・キャッシュレスに対応 ・駐車場を用意 |
快適性 | ・店内を明るくする ・カフェなどを併設する ・Wi-Fiを設置する |
差別化を行うことでリピーターが増え、安定的に収入を得やすくなります。
コインランドリー経営の形態を比較
コインランドリー経営には、個人とフランチャイズの2種類の形態があります。
それぞれの特徴を把握して、自身の経営プランに適した方法を選ぶとよいでしょう。
個人経営の場合
自由に経営したい場合、個人経営が選択肢になります。
個人経営なら、開業する場所や店舗のコンセプトなどを全て自分で決められます。どのようなコインランドリーを建てたいのか決まっている場合、フランチャイズより個人経営のほうがよいでしょう。
ただし、個人経営は市場調査からメンテナンスまで全て自力で行う必要があり、ある程度の知識が必要です。コインランドリー経営のノウハウ、経験をもつプロに相談するのもひとつの方法ですが、ある程度経営に自信がある方向けになるでしょう。
フランチャイズ経営の場合
フランチャイズとは、本部と加盟店が契約を結び、ロイヤリティを支払うことで商標の使用権・サービスの販売権を得られる仕組みです。
個人経営と異なり、市場調査や設備関係に関して本部に任せられるため、ノウハウがなくても投資を始められます。
ただし、加盟金に加えて毎月本部にロイヤリティを支払わなければなりません。売上がなくてもロイヤリティは発生するため、想像以上に負担が大きく感じられるケースもあります。
また、フランチャイズ本部の選定も慎重に行う必要があります。エリア内の競合店舗との差別化戦略があるか、過去の成功事例が多いかなどを選ぶポイントにするとよいでしょう。
まとめ
この記事では、コインランドリー投資の特徴やノウハウについて解説しました。
コインランドリー投資はほかの投資方法と比較すると、節税メリットが大きいのが特徴です。投資の際は、立地や差別化をしっかり考えましょう。
コインランドリーを建てる際は、お客様が満足できる設備も重要です。
大型コインランドリー機器トップシェアのTOSEIでは、コインランドリー開業のためのサポートを行っています。
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※当記事の内容は、時勢に合わせた情報を元に編集しておりますが、時間の経過により情報が古くなる場合がございますのでご了承ください。
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