TOP お客様の声 ウォーターワン(フトンを洗ってねたろう磯子店)

ウォーターワン(フトンを洗ってねたろう磯子店)

住所
神奈川県横浜市

テナント型(事業再構築補助金活用)

人々のニーズが動くとき、日本では、その答えが出るまで動かない企業が大半を占めます。しかしユーザーニーズがあると気づけば、プロトタイピングし、検証する。今でいうデザイン思考を1996年から実践するのが、横浜を拠点にテレマーケティング、情報通信、福祉事業を展開するウォーターワン株式会社です。その思想は、利益を追求し競争社会で生き抜く術ではなく、生活者の目線で変化を捉え、業界自体をよりよい方向へ伸ばそうとするユーザー中心主義にありました。代表の船木拓志さんに、コインランドリー事業を手掛ける意味について伺いました。

世の中が求めるサービスとは、なにか

御社の事業内容について、お話ください。

もともとは携帯電話の卸売や販売代理店業務を行ってきて、15ショップほどの店舗があります。次には福祉のデイサービス事業所が約30カ所あること。さらにはコールセンターが3カ所あります。この3事業が、弊社の大きな柱になります。ウォーターワンという社名ですが、もともと弊社の企業戦略に「世の中が求めるサービスを提供する」という考えが根幹にあります。ですからいちばん最初は、ケータイが広く普及する前にケータイのお店をつくりましたし、コールセンターはそれまで訪問販売が中心だったものが電話で営業ができる世の中になったのではじめました。福祉サービスに関しては、以前は社会福祉法人しか参入できなかったのが、2000年から民間が携わることができるようになったので、これからは福祉だということで立ち上げました。

これから広がるだろうと思われるサービスについて、こちらの都合でつくるのではなく、ほんとうに求められているサービスとはなにかを考え、提供できると判断すればいち早く参入してきたという歴史があります。こうした考えをもとに昨今では、機械による、もしくは人を介さない店舗での無人販売という形態があると考えていました。今後クリーニング業界は大きく変遷するだろうと見ています。都市部ではマンションに暮らす多くの人々が、暮らしの中で洗濯に課題やストレスを抱えていることがわかります。主に洗濯物を干す場所と時間が足りないという問題です。部屋干し用の洗剤の需要が高まったり、乾燥機が普及したことも、そうした問題の表れと言えるでしょう。その証拠に、洗濯機は近年ますます高機能で大型になり、価格もあがっています。

一方で、健康志向の高まりや、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを抱える人が増えていることで、寝具を清潔に保ちたいという欲求も高まっています。しかしいくら高性能な家庭用洗濯乾燥機があっても、布団までは丸洗いできない、干す場所も時間もないという問題があります。今の生活者のニーズに対して、家庭内の洗濯機能が追いついていないことがわかります。

現状の家庭用洗濯乾燥機の価格や大きさ、稼働時間と、機能性を総合的に考えると、各家庭に一台どうしても必要なものなのか、という疑問が湧きます。つまり近い将来、家に洗濯機を持たないことを選ぶ家庭が増えてくるのではないかと読むことができるのです。今はそうしたライフスタイルの変化のうねりの中にいると捉えていて、その一助になれたらと思っています。

あえて正攻法を外して試した2店舗目

その後の展開の鍵になった、2店舗目とは?

1号店外観

1店舗目はとにかく成功させたいと思っていました。ですから場所は、路上駐車がゆるされる時間帯のある商店街で、多くの人が日常的に集まるようなところに、すこし広めのスペースを選んで出店しました。コインランドリーの正攻法、というべき形です。

2店舗目は駐車場もないですし、路駐もできないような場所でスペースも狭いんです。しかし一つだけ違っているのが、マンションや団地など大型の集合住宅が多い地域の中にあるということです。歩いて来られるお客様のみという商圏で、コインランドリーという事業が成り立つのか、試したかったのです。先にお話した洗濯をめぐるライフスタイルの変化が今後ほんとうに起きてくるのであれば、この2店舗目の成功こそが鍵になります。あえてそういった場所を選んで出店しようという狙いがありました。

今後は福祉施設との事業提携も視野に展開

コインランドリーをもっと効率よく稼働させる計画があるそうですね。

福祉事業では、横浜市内と川崎市の一部に認知症のデイサービスを20ヶ所、それから障がいを持つ子どもたちを預かる事業所は10ヶ所運営しています。そこで布団を洗う需要と、洋服などを洗う需要もあります。コインランドリーは混み合う時間帯と、空いている時間帯があるわけですが、その空いている時間帯に、事業所の洗濯物を集めて稼働させるとかなり効率的なので、ぜひ行っていきたいのですが、まだスキームができていない状態です。今後の取り組みとして積極的に考えています。

多くの人に、布団を洗う心地よさを提案したい

布団洗いの需要が高まっていると感じますか?

今はまだ、コインランドリーで、布団を洗えるという認識が低い世の中だと思います。お客様の目線で考えるとコインランドリーは以前からあるもので、家に洗濯機があれば必要のないもの、という認識です。しかし、布団が洗える、となるとニーズは大きく変わってきます。これまでコインランドリーには無縁だった人が利用する可能性が生まれ、地域のお客様の暮らしに、布団を定期的に洗うという新しい生活スタイルを提案することになるのです。お客様にとっては布団を洗う場所ですから、「コインランドリー」という名前で「布団を洗えますよ」とするよりも、「布団を洗いにくる場所はここ」とした方がいい。そのうえで「もちろん服も洗えますよ」という逆の発想です。

一度布団を洗ってみると、ものすごくふかふかになるし、シーツもとてもきれいになるんですね。以前はわたしもコインランドリーを使ったことがありませんでしたが、洗ってみると離れられなくなるということがわかりました。「フトンを洗ってねたろう」の店舗名には、家でなかなか洗えない布団を、多くの人にここで洗ってもらいたいという願いも込めました。

無人販売という新しい事業形態の可能性

コインランドリー事業の魅力は、どこにあるでしょうか。

たとえばデイサービスですと、夜勤のスタッフが必ずいます。どこの店舗にも365日働いている人が必ずいる状態で、20ヶ所あれば、少なくとも20人が宿泊しています。しかしコインランドリーの場合は、誰もいないのです。朝6時にケータイでモニタリングすると、誰もいないのに健気に稼働しているんです。今まで自分がやってきた事業で、これはあり得ないことでした。必ず人がいて利益がある、という事業モデルができあがっていたので、今までにない感覚を覚えました。

人が必ず実働するのがすべてではなく、機械やシステムを活用し効率化を図ることができれば、ユーザーにとっての利益につながります。利用する人の立場で考えると、サービスによっては人が必要な場合もあるし、むしろ人がいなくていい場合もある。この視点を得られたこともコインランドリー事業の大きな魅力と言えます。

布団を洗う需要が伸びると考える理由

コインランドリー事業の魅力は、どこにあるでしょうか。

今、燃料費は高騰の一途を辿っています。売り上げが多ければ耐えられますが、売り上げがあがらないとコスト高に耐えられなくなる、ということになります。そう考えれば値上げの分岐点というものはあると思います。しかしそこはあまり重要だとは考えていません。伸びているサービスであることと、将来的にもお客様の需要があると見込んでいること、他の事業との提携も視野に入れていることなどが背景にあり、必ず事業として成功すると考えています。

運営には、固定費と変動費が必要になりますが、固定費については2022年現在、初期費用の建築費が1割〜2割高騰しています。しかしそれは1 回しかかからない費用であり、10年で考えるとわずかなものです。120カ月で考えれば、1カ月に1万円ずつということになりますので、そこをあまり注視すると好機を逃します。次に変動費用については、ガスも電気代ももちろんあがっていますが、世の中もぜんぶあがっています。業界が値上げをするなら値上げを検討すればいいですし、売り上げが多くあがって値上げをせずに耐えられるならその方がいい。そこは平等な競争なので、あまり気にしていません。それよりもコインランドリー業界自体がこれから伸びるかどうかが重要だと思っています。

世の中で布団をコインランドリーで洗うことが習慣化し、さらには日常的な洗濯でもコインランドリーを使うことで、住宅のスペース的な問題や時間・労力、健康の問題が解決するようになっていけば、弊社の売り上げかどうという問題を超えた社会的な利益があります。だからこそ、わたしはコインランドリー業界が、今後伸びると思っています。そして無人店舗というビジネスモデルも伸びていくと思っていますので、弊社は今後もこの事業を拡大していきたいと考えています。

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