ランドリーicott
- 住所
- 愛知県名古屋市中川区長須賀1-201
他事業併設型(隣地でパチンコ店併設)
ランドリーicott は、愛知県内でパチンコ・スロット事業を中心に展開する企業が運営しています。事業多角化の成長分野として注力するコインランドリー事業では、同社の経営方針の一つである「地域密着に特化した周辺事業の展開」の実現を目指しています。さらに、コインランドリー事業は同社にとって最適な空間ソリューションでもありました。
同社の総務課課長 森廣智治さんにお話を伺いました。
将来性のある成長分野へ積極的に投資
コインランドリー出店の経緯についてお聞かせください。
当社は1983年の創業以来、パチンコ・スロット事業を中心に成長してきました。現在、愛知県内にパチンコ店を8店舗運営しています。近年の社会情勢の変化、そして市場動向を踏まえ、当社では多角経営に向けた取り組みを加速しています。これまで成長の原動力となってきたパチンコ・スロット事業で収益を上げつつ、将来性のある成長分野への投資を積極的に行っています。
その取り組みの一つとしてスタートしたのが、コインランドリー事業でした。じつは、かなり早い段階からコインランドリー事業に関する検討は進められていました。というのも、以前からパチンコ店とクリーニング店は相乗効果が見込めるビジネスといわれており、それがヒントになりました。実際、お客さまからも「パチンコ店の隣にコインランドリーがあったらいいね」という声をいただくこともあったようです。
折しも当社では、パチンコ店に隣接した遊休地の活用が課題になっていました。眠っている資産を有効活用するため、さまざまな事業を検討していくなかで、最適と判断したのがコインランドリーの出店だったのです。コインランドリーの出店を決めた大きな理由、それはパチンコ店との相乗効果が狙える空間ソリューションだったということです。
ボルダリングやドッグランなどで差別化を図る
付加価値を高めるためにどのような工夫をされていますか。
コインランドリーを出店するに当たっては、地域の憩いの場としてお客さまにくつろいでもらえる空間を提供することを第一に考えました。
ランドリーicottは、ラウンジルームやボルダリングウォールなどを併設しており、それぞれがショピングモールのように有機的に連動したL字型の建物の中に入っています。店内は清潔感のあるモダンなデザインとして、TOSEIのコインランドリー機器を機能的にレイアウトしました。
店舗前の芝生広場にはアスレチック遊具とドッグランを設けました。コインランドリーと無関係の施設のように思われるかもしれませんが、地域のさまざまな年代の方に幅広くご利用いただくことを目的に、当社の「地域密着に特化した周辺事業の展開」の一環として取り組んでいます。
実際、コインランドリーを利用する合間に家族連れが遊んだり、ボルダリングに挑戦する光景をよく見かけます。今後コインランドリー事業を拡大していくという観点からも、差別化により付加価値を高める工夫は重要と考えています。
もちろん、ただ単にコインランドリーの横に公園や遊戯施設を作るという感覚ではありません。屋外スペースにキッチンカーを呼んで営業してもらったり、屋内のラウンジルームで放映する動画に広告を入れたり、施設内に広告看板を掲示するなど、ビジネスとして収益を上げるスキームも策定しています。ビジネス視点の施策を積極的に取り入れることで、事業としての可能性を追求していければと考えています。
新型コロナウイルスの影響なし。売上も好調
お客さまの反響と成果はいかがでしたか。
ランドリーicottは、2018年8月の開業以来、多くのお客さまにご利用いただいています。特にこれまでパチンコに関心のなかったお客さま、当社が運営するパチンコ店をご存じなかったお客さまが足を運んでくださるようになりました。コインランドリーを利用されることで、パチンコ店を知っていただくことにつながっていると思います。
ご利用されるお客さまの中心は主婦。来店の時間帯は平日の午前中、幼稚園や学校にお子さまを送り出した後にいらっしゃる方が多いですね。週末には1週間分の衣類をまとめて洗濯される方も多くいらっしゃいます。お客様の反響としては、仕上がりの良さで大変好評なのがガス乾燥機。ランドリーicottでは利用頻度の高い機器の一つです。高性能な最新機器の導入も他店との差別化にもつながっていると思います。また、最近増えているのはふとん洗いのお客さまで、全体の2〜3割程度を占めています。季節の変わり目を迎えるともう少し多くなるでしょうか。ふとん洗いのお客さまのためにTOSEIのコイン式圧縮パック機を導入しました。洗い上がったふとんをコンパクトにしてお持ち帰りいただけるのでこちらも好評です(ふとん圧縮袋の販売機もあり)。
※コイン式圧縮パック機
なお、現在、コインランドリー店舗には専属のスタッフを配してきめ細かいお客さま対応を行っております。新型コロナウイルス感染症により他業種が大きく影響を受けるなかで、当社のコインランドリー事業はまったく影響を受けていません。全国的に感染が広がった2020年3月の緊急事態宣言発出中も売上の落ち込みはありませんでした。むしろ売上は当初の想定以上となっていて、概算ではありますが10%ほど上回っています。
これからも地域に貢献する企業であるために
今後の事業展開に向けた展望をお聞かせください。
今やコインランドリーは生活に欠かせないインフラになりつつあります。お洗濯のついでにパチンコで遊んでくれる「立ち寄り需要」は、パチンコ店には大変ありがたいことです。また、当社は創業以来、地域の皆さまに夢や希望、感動を届けられる企業でありたいという思いから、社会貢献活動を積極的に行ってきました。コインランドリーが地域の皆さまの生活に密着したインフラとして貢献できることも、コインランドリー事業を推進する原動力になっています。
コインランドリー店舗は立地が重要だと思いますので、パチンコ・スロット事業との相乗効果など、さまざまな条件を勘案しながら店舗展開を進めていきたいと考えています。来春以降に提供が始まるといわれている、店舗内の機器利用状況が分かるスマートフォンアプリはとても楽しみです。新規のお客さまを継続的な利用につなげる上で、こうした付随的なサービスは重要だと考えております。
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