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コインランドリーBlue Plus

住所
兵庫県神戸市北区山田町下谷上字大正坊

他事業併設型(コメダ珈琲併設)

多様な業態と組み合わせることで、さらなる収益アップが狙えるのがコインランドリー業態の強みだ。事実、ここ数年でコインランドリー+カフェなど併設店が増加中。しかし、併設店の形も様々にある。同じ空間を仕切って別業種を入れる、または、近隣に時間をつぶせる喫茶店やスーパーなどがある物件を探すという手もうまい方法だ。また、すでに喫茶店や小売店などの業種を手掛ける企業が副業としてコインランドリーを併設するというのも、人手や利益の観点から非常に相性のいい組み合わせではないだろうか。今回は既存事業とコインランドリーをうまく組み合わせた店舗の成功を探ってみた。

今回取材班が向かったのは兵庫県神戸市に地域密着型の遊戯施設経営をする企業です。2011年ごろから、名古屋発祥の「珈琲所コメダ珈琲店」のフランチャイズ契約をし、神戸市を中心に店舗展開を始められました。そして2019年9月に、コメダ珈琲店の広い駐車場内にコインランドリー『ブループラス』を開設しています。オープン直後から高い水準での集客に、TOSEIの営業担当も驚くばかり。同社の金本允美部長にお話を伺いました。

コインランドリー開業の経緯をお聞かせください。

わが社は、地域密着をモットーとしていまして、コメダさんのフランチャイズを始めたのも「落ち着ける喫茶店があるといいよね」という地域の皆さんのお声を反映したからなんです。会社勤めの方から、主婦、子育て世代、ご高齢者までみなさんいらっしゃいます。この店舗はコメダさんの神戸エリアの一店舗目ということもあり、すごくご好評をいただいています。ただ、駐車場が60台分ございまして、さすがに喫茶店の駐車場には広すぎるということで、何か併設を、という流れになりました。

身近にコインランドリーの事業をされている方がいましたので、調べてみたとこと最近はオシャレな新しい形のコインランドリーもブームになっているということで、会社の地域密着というモットーにも合致しますし、開業へ動き出しました。喫茶のほうでたくさんスタッフを使っていますので、併設店をコインランドリーで無人にできるのは魅力的でしたね。駐車場は10台分減らしたんですがそれでも広いので、入りやすいとご高齢者の方もよくご利用いただいているんですよ。

子育て層にもオシャレな時間を。デザインに込めた思いは何かありますか?

ありがとうございます!デザインはすごくこだわりました。
地方都市ですので、オシャレな施設やお店というのは限られてしまうんですよ。ですからそこをデザイン性を重視し、使いやすくて信頼できるランドリーを使って━━というコンセプトのお店なら必ず人が来るだろうと思いました。

清潔感は大切にしました。店舗デザインは白とブルーを基調にして、内装はコメダさんの併設なので、なじむように木の素材感も持たせました。広い駐車場だから、太陽光を遮るものがないというのはいいなと思いまして、自然光を取り入れられる明るいデザインになっています。お店でコーヒーを飲みながら洗濯物の様子をうかがえるのも好評なんですよ!

このあたりの人は、子育て層でもオシャレなものにすごく興味のある方が多いので、お買い物なんかも足を伸ばして三宮まで行かれるなんて話もよく聞きます。ですから、良いデザインなら使ってみたいと思っていただけそうですし、一度使っていただければ雨の日だけでなくお天気のときでも利用していただける流れを作れると思いました。

コメダ珈琲店との併設メリット

コメダ珈琲店とコインランドリーは、駐車場を挟んで建物は別ですが、お客様視点で無駄のない動線を作るよう心がけました。たとえばコインランドリーから出てきたらすぐコメダに向かいやすくなっています。体感ですが、7割くらいのお客様が喫茶店にもいらっしゃいますね。純粋に時間をつぶそうというのもありますし、お友達同士で一緒に来て、一緒にランドリーを回してからお茶、ですとか、ご高齢の方がお布団を洗いに来たりですとか。洗濯中は待ち時間が発生しますから、その場にいたり、一度帰ったりされるよりは、こちらでコーヒーを飲もうか、ということで。窓越しに様子が見えるのも防犯上安心できます。

開店から順調に集客されていると伺いました。なにか告知などされたのでしょうか?

実は着工から開店までけっこう時間がかかりましたので、皆さん「コメダの駐車場、何ができるんだろう?」と気にしてくださったのが広告宣伝のような効果になったとも感じています。オープンのときもそれで知名度が十分でしたので、セールはしませんでした。売り上げが落ち込んだら何か考えようかとも思いますが、一度セールをすると、次もセールのとき買いましょう、とそれを待たれてしまいそうですので、そういう流れを作らないようにしたいですね。

開店以降、順調にお客様にいらしていただいております。平日はやはり午前中と、夕方以降が混みます。土日は一日中回っています。日にもよりますが乾燥機もご利用いただいています。この広さの店舗で大型の乾燥機が3台この頻度で回るのはすごい、と言われて、とても嬉しいですね。

合同会議が成功の決め手、合同チームミーティングとは

コインランドリー店の開設のために、各業者さんの合同チームを作りました。私とデザイナーさん、建築の方、TOSEI代理店担当の方及びTOSEIの担当の方、施工会社さん、それから防犯のセコムさんです。セコムさんまで?と思われるでしょうが、これが大正解で。センサーの設定をどうするかですとか、防犯上のちょっとしたアドバイスなんかをたくさんいただきましたし、システムも終業一時間前から徐々に照明を落とすなど、うまく設定できました。

コインランドリーは無人でできるというメリットから24時間営業されるところもあるかと思いますが、私は24時間はやめようと最初からから考えていたんです。 主婦の視点から見て、夜中も煌々としている施設に朝洗濯物を持っていくのはちょっと抵抗があって「夜中にどんな人が使ってるかわかんないよ」となってしまう。実際にどうかというより、深夜も営業しているイメージをつけたくありませんでしたので、23時終業、24時には完全退出にしまして、駐車場にもチェーンをかけています。それでちょうど銀行のATMと同じような防犯体制にしていただきました。

合同チームについてもう少しお聞かせください。

個性的なコインランドリーを作るには多面的な視点が必要だと感じていました。とくに今回は新規開業ということで、初めてのことばかりです。たとえばデザイナーから「デザインの観点からこうしたい」という話が出ると、設計士さんから「いやそれは設計上難しい」、という話が出ます。そうした食い違いを、その場でまとめてできたのがとても効率よく、より良いお店を作ることができたと感じますね。

今回チーム作りをして開店までの流れもわかりましたから、もし次の店舗を出すとしたらより精度もスピードも上げられるのではと感じます。まだ2カ月(2019年11月取材時)ですから、やるとしても先の話になりますが、ノウハウとチームを作れたのは大きいです。

TOSEIをお選びいただいた理由について教えていただけますか?

最初はフランチャイズチェーンの事業説明会を聞いたのですが、店舗デザインから看板まで、自由度がなくて、とても窮屈だと感じました。その後、TOSEIでお話を伺ったんですが、デザインの自由度があるといいますか、シンプルですし、私の目標とするデザインに合わせやすさがありがたかったです。
こちらで内装などをがんばっても、やはり機械が大きいので、それで雰囲気ががらっと変わってしまいますから。

それ以外のサポート体制も満足しています。とくにコールセンターさんや修理業者さんとの連携もきちんとあるので、遠隔操作での管理ができるのもいいですね。実際お客様からの不具合のご相談に電話でご対応いただいて解決したこともあり、コインランドリー自体が副業向きの事業だなと強く感じました。店舗維持も、一日一回清掃があるくらいで、私も週に何度か行きますが、短時間で済んでいます。その後も故障などはせずしっかり動いてくれますし、仕上がりがいいからお客様も続いていると実感しています。TOSEIさんは、開業前、開業後と、最適なアドバイスをしてくれます。選んで良かったと実感しています。

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