睡眠と呼吸器内科を専門とする
「RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック」の白濱龍太郎院長に
ふとんの衛生と睡眠との関係について教えていただきました
- 医療法人RESM 理事長
- 慶應義塾大学 特任准教授
- 睡眠専門医/社会医学系指導医/医学博士
白濱 龍太郎 医師
PROFILE ///
筑波大学卒業、東京医科歯科大学大学院統合呼吸器学修了(医学博士)。同大学睡眠制御学快眠センター等での臨床経験を生かし、総合病院等で睡眠センターの設立、運営を行ってきた。それらの経験を生かし、睡眠、呼吸の悩みを総合的に診断、治療可能な医療機関をめざし、2013年に、RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニックを設立。
2018年にはハーバード大学公衆衛生大学院の客員研究員として睡眠に関する先端の研究に従事。社会医学系指導医、睡眠学会専門医、認定産業医を有し、教育、啓発活動にも取り組んでいる。
- 著書:
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- 「熟睡法ベスト101」アスコム 2020年12月
- 「睡眠専門医が考案した いびきを自分で治す方法」 アスコム 2020年3月
- 「こんなに怖い 図解 睡眠時無呼吸症候群」日東書院 2019年12月
- その他多数
Q.睡眠における寝具の役割とは?
ご自分の体重・体格に合った寝具をいろいろと試しながら使ってみて、ご自分が合うと感じる寝具を見つけ出していくということが大切ですが、その際に重視したいのが寝具そのもののの機能性です。
例えば夏場に人はコップ1杯分ほどの汗をかくと言われています。そのため、かいた汗がしっかり吸水されること、かつその際に出る熱を溜め込まないこと、そして清潔であることが大切です。
日本の真夏というのは非常にダニ等が発生しやすい環境になります。知らず知らずのうちに人間にとってアレルギー反応を起こすような材料(抗原)がふとんの中に残ってしまっているということがあります。こういった抗原となりうるものをしっかりと除去していく必要があります。
ふとんをしきっぱなしの状態で数日、1週間と経過していくとだんだんと怪しくなっていきます。できれば1週間1回、長くても1ヶ月に1回は、ある程度のケアをしておくと良いでしょう。
Q.ふとんを清潔に保つ重要性とは
アレルギーの原因となるアレルゲンはダニやダニの卵、死骸やハウスダストであることが多いのですが、これらアレルゲンはふとんを日干しするだけでは十分に除去できないことが分かっています。
こうしたアレルゲンをしっかり除去していくには、ふとんを洗ったり、きちんと乾かしたりとこまめにメンテナンスを行っていくことが非常に大切です。
Q.コインランドリーでふとんの洗浄ができることについてどう思われますか?
睡眠は人の人生にとってとても大切なことです。そして、その睡眠にとって寝具の役割というのは非常に大きいと考えております。
例えば都心部の場合、外にふとんを干すことを禁止されているマンションも多かったり、メンテナンスをする場所がない、というご家庭も多いと思います。
コインランドリーでふとんをメンテナンスしていけるようになれば、ご自宅にそうした環境がなくても、ふとんのコンディションを良い状態で保つことができるようになりますね。
またそうしたコインランドリーが増えていくことで、結果として人々の睡眠の状況がよくなるという可能性を秘めているのと思います。
Q.実際に使ってみてどうでしたか?
(想像していたよりも)簡単にできるのだな、というのが第一印象です。引き出して、ふとんをかけてセットすれば良いだけ、という気軽さが良いですね。
例えば、お子さんをお連れのお母様が、お子さんが動き回る中でもササっと簡単にセットできてしまう。すぐにできる、というのはメリットですよね。
この使いやすさや気軽さが、コインランドリーでのふとん洗いの普及にも繋がるポイントかと感じました。